提出必須のケースが増えてきたポートフォリオ

仕事が多様化する中、優秀かつ適切な人材を確保するため、採用企業側がエンジニアに対してポートフォリオの提出を必須とするケースが増加しています。ポートフォリオというのはこれまでの仕事の実績などを相手側にアピールする資料のことです。

職務経歴書とどう違うの?と尋ねる方もいますが、職務経歴書との違いとして、ポートフォリオは自分が作成したコンテンツや素材、行なってきた仕事を相手に分かる仕方で伝える資料を指します。つまり職務経歴書との違いは、目で見てわかる仕事の実績が添付されているかどうかです。エンジニアのポートフォリオには、例えばこれまで作成してきたプログラムやコンテンツに関連した実績が分かるサイトの詳細、スクリーンショットなどを盛り込みます。

気をつけたい点として、企業から受注された仕事については、納品後の著作権などが全て企業側に帰属することになるため、ポートフォリオに掲載すると、著作権法違反などの問題が生じます。最善なのは自分が個人的に作成した資料を添付することですが、転職などで必要な場合、取引があった企業の承諾を得て、ポートフォリオに掲載する必要があります。

なお、なぜエンジニアもポートフォリオが必要なのかというと、企業側が応募者のスキルや技術力を確認できる資料になるからです。企業側としては文面だけでなく、実際の実績を確認することで、より的確な人材を確保できます。そうした採用企業側の意向を満たすためにも、エンジニアのポートフォリオが必要になっているのです。